とあるイベントにて描いた落書きー。三枚のうちの三枚目。せっかくなんでカラーつけてみましたvv
題名は『伊達家の朝』


友人と大人になった伊達のことについて話し合ったときのことで、伊達が大人っぽくなるんなら
小十郎と同じなオールバックならいいんじゃないかな?ということで描いてみましたー
そして伊達といえばいつきってことで、いつきもオールバックvv
せっかくなので小十郎もいれったれや!!ってことでプラス。
てか!だていつこじゅが好きな俺にとっては必ず一緒じゃないといけないんだっつーの!!







下からは伊達家の朝SSです。文章苦手なんで、おかしいところがあるかもしれません;;
あと見たくもない方はスルーです
ちなみに伊達といつきの関係はまだ恋人ではありません(笑) 今は2人がお互い意識し合ったばかりの時期ってことでvv

季節は秋。少しだけ開けた障子から差し込んでくる眩い光と梅の枝で鳴く雀の声に目が覚める小十郎。






(今日は確か、政宗様といつきと共に武田領へ参る(遊びに行く)んだったな)






途中、上杉謙信とかすがも合流するのだと今日の予定を確認した小十郎はまだ寝ぼけている頭を振るう
少しは思考がハッキリしてきたということで、顔洗いと寝癖を直すために洗面台(戦国なら井戸だが)へ
長い廊下へ渡ってはようやく目的地へ着いた小十郎は早速と櫛と髪を固定するスプレー(戦国ならない)を手にする
そしていざということで櫛を頭の方へ持っていった途端、後ろから人の気配が感じた






(政宗様といつきだ)






「あ、小十郎さんだー。おはようだべ!」
「ふわ〜、Good morning! 相変わらず朝早いな。お前は」
「おはようございます。いえ、政宗様ほどではありませんよ。あといつきもおはよう」
「たべー」





2人そろっての挨拶を受け止めた小十郎はこちらも、と挨拶をする。
同時に気になることを言葉にするのも忘れない





「ところで・・・2人とももしかしてさっきまで一緒に寝ていらしたのですか?こちらへ来る時が一緒ならやはり・・・」
「なっ!? んなわけねーだろ!! た、たまたま朝起きて顔を洗いに行こうと思ったらそこの廊下でばったり会っただけだっ!」
「そ、そうだべ!そこに会ったのは偶然だべさ!な、なんでおらが政宗と一緒に寝なくちゃいけないんだべ!?」
「はぁ、そうですか。それは失礼なことを聞きました。どうか許してください」
「けっ///」
「・・・・っ///







お互い真っ赤になって無理矢理と鏡のある洗面台へと小十郎の前にと割り込む伊達といつき
そんな息子娘(弟妹)みたいな2人を見て、小十郎は思わず笑いそうになったが必死に堪える
そこで笑ってしまっては、さらに真っ赤になった伊達といつきに抗議の嵐が降りかかってくるのが目に見えているからだ
そう悟った小十郎は必死に笑いを耐えながらも順番に顔を洗っている我が主と一揆衆の頭領を見やる



確かに2人は本当に一緒に寝てたわけではなさそうだ。というよりそれ自体が絶対にありえないのだ
何しろ伊達はいつきのことが好きだともはや明白でもあるが、彼は恋愛にはかなりの鈍さが担ってるため、
なかなかそれを表にすることが出来ない。
まして、いつきも伊達と同様、彼のことが異性として見てるのは明らかであるが、まだ幼い故か恋愛経験が全くないのが原因で
自ら行動を起こさない
そんな2人を見て「がんばれー!」とか、「頭(かしら)ぁ!ここで踏ん張らないと男がすたってしまいますよー!」とか、
「いつきちゃん、頑張って政宗様を振り向かせるのよ!私達、応援してるから!」とか、伊達軍の兵士のみならず、伊達の世話を
する女官までもが応援する声が圧倒的に多い
無論、小十郎もその一人でもある

けれどその声たちは初々しい2人を目の前で隠れながらも叫んでいるからなのか、当の本人達には全く気付いてない
下手に大声で叫んでは、真っ赤になった頭が怒り狂って六本の刀をぶんぶんっ!と振り回してこちらへ襲い掛かってくるため、
なかなかたいそれたことが出来ない
そんな調子で朗らかな雰囲気が漂わせることが伊達家の日常になりつつあるのだ




そう思った小十郎はため息つきながらも、三人の中で一番身長が高いため、2人がずいっと前へ出たとしても鏡だけは占領
できるので、難なく髪をセットする
後ろの羽具合がいい具合になってきたってことで、次は前髪をあげようと次の行動を起こす
そんな小十郎を見た伊達といつきは顔を洗いながらもじっと彼の動作を見つめていたが、途端何かが思いついたからなのか、
素早くそれを行動する

それは小十郎と同じように、前髪を上げることだった。所謂(いわゆる)真似というやつだ






「・・・・・ん・・?」
「へへっ、小十郎さんの真似〜」
「どうよ?イカすだろ!?」
「はぁ・・・確かにいい感じですね」
「だろ!」






さながら子供みたいに、父のように、兄のように慕っている右腕の部下の真似をすることではじゃく子供のような二人
そんな彼らを見て小十郎は思わず嬉しくなる。同時にはぁ〜とため息をつく
彼らはまったく気付いてないだろう
自分の髪型どうなってるのか、鏡を凝視している二人の間にまったく距離がないということを
どこからみても兄妹のように仲良くも見えるが、二人の心を知ってる小十郎にとっては恋人のようにしか見えないのだ




(・・・本当にそれぐらいの積極的さがお二人様にもあればなぁ・・・)






二人の保護者みたいな彼はそう思わずにはいられなかった。







その後、後から起きてきた成実が「あーっ!政宗様といつき殿がいちゃついてるよー!!」と大声を出してしまい、伊達の城中に
響き渡ったそれがまだ寝ている兵士を起こしてしまうはめに。
それを聞いた兵士と女官が「えっ!?本当ですか!?」「どこどこ!?」「洗面台にいるってさ!一緒に行こうぜ!」「うおー!!」
と成実の声が聞こえた場所に駆けつけては、必死に何かから逃げている特攻隊長・伊達成実と、もはや織田より黒いオーラを
出しながらも六爪の刀で成実を追いかけている我が主・伊達政宗の姿が見られたという












(完)













しまった、イラストが鏡になってない!(汗) 煤i゜Д゜;)









(2006/10/9)